10.5. キュービズム...

10.5.1. 概観

図17.174 キュービズムフィルターの使用例

「キュービズム」フィルターの使用例

元画像

「キュービズム」フィルターの使用例

キュービズムフィルター適用後


キュービズム... フィルタープラグインは画像を加工して半透明のティシュペーパーの小片で組み上げられたような画像にします。

[ヒント] ヒント

このプラグインでは物足りないと感じはじめたら、 よりオプションの多い GIMPressionist フィルターをお試しください。

10.5.2. フィルターの呼び出し方

画像ウィンドウのメニューより フィルター芸術的効果キュービズム...

10.5.3. オプション

図17.175 キュービズムフィルターのオプション

「キュービズム」フィルターのオプション

プレビュー

プレビュー オプションを有効にしておれば画像に実際にフィルターをかける前からダイアログ上で調節したとおりに即座に効果のようすが見て判るようになっています。

タイルサイズ

タイルサイズ スライダーは正方形の大きさをピクセル単位で調節できます。 これで新たに生成される画像に使われる小さな正方形のティシュペーパーの大きさを決めます。 値は 0.0 から 100.0 ピクセルまでの範囲で指定してください。

タイル彩度

タイル彩度 スライダーは描かれる小さな正方形の色の強さを決定づける値を調節します。 この小片の透明度を変化させます。 高い値を与えると描かれる正方形はとても濃く描かれ、 重なりの下側になった正方形の色が見通せなくなります。 低い値を与えると重なりの下側の正方形も透けて見えるようになり、 上側の正方形の色と混じり合って見えるようになります。 もしこの値を 0.0 に設定して 背景色を使用する を無効にしたとすると、 レイヤー全体が黒く塗られることになります。 それを有効にしてこの値を 0.0 にしてみれば、 レイヤー全体が背景色で塗りつぶされることになるでしょう。 値は 0.0 から 10.0 までの範囲で指定してください。

背景色を使用する

このフィルターは画像のすべての色から小片を作り タイル彩度 に従ってその色階調を変化させて描きます。 タイル彩度が低いときは色階調は背景色が見えるようにします。 タイル彩度を 0.0 にすれば初期設定の黒が背景に現れるのがご覧いただけます。 背景色を使用する オプションを有効にするとツールボックスの色標識に示されている背景色が使用されます。 画像にアルファチャンネルがあるときは色階調は透過もします。

図17.176 背景色を使用するオプションを使用した場合の例図

「背景色を使用する」オプションを使用した場合の例図

元画像とツールボックスの色標識。 背景色はブルー。


図17.177 そのオプションが無効の場合

そのオプションが無効の場合

オプションは無効。 左図はアルファチャンネルなし、 背景色は黒になる。 右図はアルファチャンネルあり、 背景色は透過した黒になる。


図17.178 そのオプションが有効な場合

そのオプションが有効な場合

オプションは有効。 左図はアルファチャンネルなし、 背景色は青になる。 右図はアルファチャンネルあり、 背景色は透過した黒になる。


[ヒント] ヒント

このフィルターをウェブ用ページの背景画像などの作成に使うつもりなら、 ある狭い範囲の色を使って小さめの正方形の領域に不規則な塗色をしてから、 このフィルターをお好みの設定で適用したうえで、 シームレス化 フィルターを使ってタイル化利用できるように画像を加工するとよいでしょう。